時限爆弾がはじけたとき
彼に出会ったとき、私はある公共機関にいました。
フリーランスで仕事をしていた私の得意先がその公共機関でした。
彼はご新規のお客様になる予定のひと。
その日は他のお客様を待っており、ロビーの椅子で次約束の時間がくるのを待っていました。
その時に、知らない声、でも懐かしい声が私を呼びました。
私の心を優しく抱え込んでくれるような、何とも懐かしい響き。でも知らない人。
彼でした。
私がここに来ていると言うのを、職場の同僚に聞いて、挨拶に来てくれたと言うもの。
雷に打たれたような衝撃で、一瞬時が止まりました。声が出ない。
しかし、ほどなくして感じたのは、何か爆弾がはじけたような衝撃でした。
魂に仕掛けられた時限爆弾…。
そこから、彼との関わりが始まります。2015年の、夏を少し過ぎた頃のことでした。
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